社青同第九回大会文書
*さまざまな潮流が併存した六十年代社青同の矛盾が頂点に達した大会の文書。社青同が三つの見解に分かれ方針を決定できず、議運委員長集約で代行した。第一の見解はいわゆる協会向坂派で現在の社青同につながる流れ、第二の見解は反戦派連合(解放派、第四インター、主体と変革派ほか)、第三の見解はいわゆる協会大田派。第一〜第三の見解は、『青年の声』縮刷版第三集資料収録。長文のため、いずれも三ページに分けて掲載。他の文書は『青年の声』365・6号(1969年9月22・29日)掲載。混乱した大会のためか、写真はほとんど残っていない。社青同第九回大会については、「社青同の歴史」第四節、第五節も参照されたい。全文(PDF)
二、意見の不一致を克服するためには、さらに全同盟の旗の下に行動を通じての統一をかちとる努力が必要である。意見の不一致を不一致のままでおいておくのではなく、あるいは行動の分散化へ導くのではなく、全同盟の旗のもとに一致した行動をくりひろげることが相互の努力によってかちとれることを確認しよう。
三、特に、行動上の統一は、七〇年闘争を軸に実践的に我々が追求すべきものである。職場生産点における政治ストライキとその体制づくりを追求し、地域・学園における諸行動などを積み上げていこう。
一○・二一国際反戦行動、十一月佐藤訪米実力阻止に社青同の統一した行動をくりひろげることが、青年労働者、学生を全体的に奮起させ、統一させる力となることを確認しよう。
四、我々の行動を支える大衆組織については、反戦闘争組織、反安保闘争組織、諸政治課題の闘争組織を、社青同のイニシアチブのもとに努力しよう。
五、以上の任務をつらぬくために、同盟内における民主的討議、民主集中性の原則にもとづく基本組織の重視などの日常的努力を全機関、全同盟が確認しよう。
全国の代議員、同志諸君!
我々の前に立ちはだかるさまざまな困難矛盾にたじろぐまい。全同盟の危機として受けとめつつも、危機を克服する全同盟の前進が今日ただちにはじめられたことを確認しよう。
アジア安保の進行とその国内体制の支配の一層の強まりのなかでこれまでの反体制運動総体の後退と混乱がわれわれに怒りと焦燥感を覚えさせている。とくにJC労働運動の拡大にみられる民族的、右翼的労働運動が強まり、その反映としての社会主義運動の停滞と混迷がある。
だがわれわれは屈しない。あらゆる妨害をはねのけ、停滞をうちやぶる青年の自主的、戦闘的運動を職場・地域の末端、学園から組織する。こうした積極的な諸闘争の強化とあいまって社青同の青年戦線における不動の信頼がかちとれるものである。
全国の代議員・同志諸君!
六〇年安保と三池に誕生した社青同が七〇年安保をまえに、同盟内の危機を克服する努力を確認することが、まさに社青同とその運動の新たなる発展をかちとるものである決意を固めよう。
右宣言する。
一九六九年九月二三日
日本社会主義青年同盟第九回全国大会