社青同九回大会宣言へ
 
山口地本提出の意見書(全文)
*情勢の特徴には三、がないが、原文のママ
 
情勢の特徴
 一、今日、世界の運命を決定するものは、帝国主義、修正主義、各国反動派ではなくてプロレタリア階級と各国の革命的人民である。現代のレーニン、毛沢東は「敵は日一日とくさってゆきわれわれは日一日とよくなっている」とのべている。
 毛沢東思想に導かれる七億人民は、遠大なプロレタリア文化大革命の勝利、歴史的な中共九全大会を勝利させ、プロレタリア独裁をうち固め、ひきつづき、プロレタリア文化大革命をおし進め共産主義の理想社会へ向って前進している。
 ベトナム南部人民をはじめ、アジア、アフリカ、ラテンアメリカの被抑圧人民、被抑圧民族は反帝・民族解放の武装闘争を堅持し日ましに強大になっている。西欧、北米、日本など、資本主義、帝国主義の心臓部ではこれまでになく大規模な革命的大衆闘争がまきおこり、発展している。
 
 二、アメリカ帝国主義や、ソ連社会帝国主義は政治危機経済危機にあって内外とも苦境に立たされている。各国反動派もしだいに人民の闘争によって追いつめられ、滅亡から逃れられない運命にある。こうした状況は、彼らが反中国、反共、反人民の面では結託するが、原料市場、戦略要地、勢力圏の争だつでは排斥しあってこのため、彼らの野望を実現するため、軍備拡張と戦争準備をおしすすめている。
 こうした情勢の発展をみとおして、中共九全大会政治報告は極めて重大な指摘をおこなっている。「毛主席は最近つぎのように指摘している。『世界大戦の問題については二つの可能性しかない。一つは戦争が革命をひきおこすことであり、一つは革命が戦争をおしとどめることである。』なぜなら、現代の世界には、被抑圧民族と帝国主義、社会帝国主義とのあいだの矛盾、資本主義国、修正主義国内部のプロレタリア階級とブルジョア階級とのあいだの矛盾、帝国主義国と社会帝国主諸国とのあいだ、各帝国主義国のあいだの矛盾、社会主義国と帝国主義、社会帝国主義とのあいだの矛盾という四つの大きな矛盾が存在しているからである。これらの矛盾と存在とは、必然的に革命をひき起すのである。第一次、第二次世界大戦の歴史的経験にもとずいて次の様に断定することが出来る。もし帝国主義、修正主義各国反動派が、第三次世界大戦を世界人民におしつけるなら、これらの矛盾の発展を大いにはやめ、全世界の人民が革命にたちあがるよううながし、すべての帝国主義修正主義、各国反動派をのこらずほうむりさるだけである」と。
 
 すでに、ソ連社会帝国主義は、社会主義中国に対して公然たる武力侵犯を一手に引きおこしている。同時に、彼らは最近「アジア集団安全保障体制」なるものを打ち出している。こうしたことは、アメリカ帝国主義、ソ連社会帝国主義、日本反動派がぐるになって反中国の新たな大陰謀をたくらみ、この、米、日、ソの反中国神聖同盟は、彼らが中国に対して大規模な侵略戦争を引きおこす危険性を十分備えていることを示している。
 レーニンは「生産手段の私的所有制が存在している限りこのような経済的土台のうえでは帝国主義戦争は絶対にさけられない」「帝国主義戦争は社会主義革命の前夜である」とのべている。情勢はわれわれが、米帝国主義、ソ連社会帝国主義、各国反動派が早いうちに大規模な侵略戦争を引きおこしかねないことに備えればならないことを示している。われわれは、革命的大衆闘争を激烈に展開することによって侵略戦争を打ち砕かねばならず、もし反動どもがあえて戦争を引き起こすなら米日反動派の支配を打ち倒し帝国主義、植民地主義、人が人を搾取する制度を地球上から一掃することを断固として闘いとらなければならない。
 
 四、アメリカ帝国主義は、政治的、経済的危機の高まりのなかで安保条約をテコにアジアの「盟主」にそだてあげ成長した日本独占資本に対する支配を一層強めると同時にアメリカ帝国主義の肩がわりとして東南アジアヘの侵略を急速につよめるよう要求している。日本独占資本はアメリカ帝国主義の指図に従い自らも大東亜共栄圏の夢を追い求めて日本軍国主義の復活を早めながら、アメリカ帝国主義の大番頭の役割をはたした東南アジアヘの侵略に乗り出している。
 こうした反中国アジア侵略は、日米安保条約を中軸にアジア太平洋協議会にアジア反共諸国をまとめあげ、政治的経済的、軍事的諸機構の中核にしたてあげている。さらに進んで、太平洋アジア条約機構は反共集団軍事機構結成の策動をすすめている。日本独占資本の東南アジア侵略のホコ先はベトナム周辺へ、また対中国侵略の通路といわれる朝鮮、インドヘ集中的にあらわれていることは、中ソ国境の緊迫とともに極めて重視する必要がある。
 
五、経済的になやむアメリカ独占資本は、日米安保条約の「経済協力」条項をテコに、日本経済支配の大がかりな進出を開始している。三菱重工とクライスラーの提携合意はその典型的なあらわれである。こうしたことは、自動車部門だけでなく、軍需産業の育成に一段と拍車をかけている。佐藤売国反動政府の「自由化」テンポをはやめる動きは、この方向をすすめることによって生きながらえ、資本集積、集中、合併の促進は、日本人民に対するさく取と収奪をより一層強化している。
 国内矛盾が深まり、経済危機に立つソ連社会帝国主義も日本独占資本にはたらきかけ、日本反動派とのゆ着を必死になって強めている。彼らは、佐藤政府を「アジアの安定勢力」ともち上げ、漁業開発、航空機乗入れ、科学技術開発をすすめ、日本独占資本をシベリア開発に引き入れようと画策している。
 愛知は訪ソし「日ソ関係は新時代を迎えた」と、ソ連裏切者集団と日本反動派のあつあつの関係になっており、佐藤や大戦犯岸信介の訪ソまで予定されている。
 日本人民の頭上にはアメリカ帝日[ママ]主義、日本独占資本とソ連社会帝日[ママ]主義がおそいかかっている。このため労働者は苛酷な合理化の下で職場支配の強化、配転、首切り、低賃金で激しい怒りがうずまいている。
 農民に対する農業支配の攻げきは、アメリカ農産物の導入、東南アジア侵略の見返り農産物の導入によってはげしく進み、農業構造改善事業による養けい・酪農果樹の破かいだけでなく、自由流通米制度、食管制度改悪によって米作にもおよび、農業は壊滅的打げきを与えられている。
 
 六、日米反動派は、最近「沖縄の施政権返還」「日米対等時代」の宣伝を「国をあげて」やっきになって進めている。この真のねらいは、日米安保条約を武器にして、沖縄の軍事基地をおしすすめ、B52や、ベトナムから沖縄への海兵隊の配備など、新たな戦略配備を行なっている。佐藤反動政府は「七〇年代治安対策」のために米軍基地の強化とともに、自衛隊を急速に増強し、弾圧訓練と装備の拡充をはかっている。
 彼らは、「鎮圧を目的とした治安訓練」と称して大規模な実践訓練をおこなっている。また、海上自衛隊の戦力を兵力の面で増強し、沖縄を中心にアメリカ第七艦隊の指示のもとにアジア全域にわたる作戦行動ができる戦力をそなえ、さらにまた、航空自衛隊は、F4ファントムをくり上げ生産し地対空ミサイルを整備し、核武装をすすめている。第四次防では第三次防の倍を上回る予算をつぎ込み、侵略戦争準備のほこ先が何よりもまず日本人民にむけられたものであり、きらにまた世界人民の解放のとりで社会主義中国に向けられたものであり、アジア人民に向けられたものであることに注目しなければならない。
 
七、こうしたもとで、アメリカ帝国主義と日本売国資本と反動派の抑圧と支配、弾圧に反対する日本人民の怒りは日本列島をさかまき、労働者、青年、学生、勤労人民の闘争はかつてなく発展している。
 これらの階級的、民族的闘争が激化しているのは、日本人民と日米反動支配階級との矛盾がこれまでに激化していることのあらわれであり、世界資本主義体制全体の危機のあらわれを示している。
 安保粉砕をめざす、諸階級、諸階層の闘いは、鋭い闘争形態をとって、実力で立ち上がっている。労働運動は形がい化、右翼化し、鉄鋼労連に代表されるように、安保支持、軍需生産育成をさけぶ「労組」にまで転落するという状況のもとで、下から青年労働者を先頭に新しい闘いの炎がもえ上がっている。
 こうした闘いは組合主義・経済主義・労使協調のわくを打ち破って、安保粉砕、日米反動の支配をつきくずす方向をめざして生産点を基礎に、大衆の怒り、不満、意見に根ざし、労働者の根本的利益を代表し人民解放の使命をになう階級的、革命的労働運動として発展している。
 また、この新興の力は、日共=民青、右翼社民などの労働貴族どものうら切りと闘い、それをバクロし発展している。      
 
 八、労働者、青年、学生、勤労市民の闘いにおそれをなした日米反動は、国家権力を総動員して、凶悪な弾圧をかけてきている。
 広範な労働者、青年、学生は、今や敵の本質をはっきり見極め、米軍、自衛隊、警察、検察庁、刑務所、官僚機構が敵の暴力装置であり、人民抑圧の道具であるをはっきりとみてとっている。このような敵の反革命の暴力にたいし人民は正義の暴力によって解放をかちとる以外に道のないことをしだいに自覚しつつある。つまり、革命とは国家権力の争奪の問題であることをみてとっている。
 
   同盟の基本路線
(一)アメリカ帝国主義と日本独占資本は日本人民と青年の敵である。佐藤反動政府はその代理委員会である。また人民と青年の闘争を内部から切り崩そうとする現代修正主義と右翼社会民主主義は敵の共犯者である。
 同盟は米日反動の敵、およびその共犯者と闘う。
敵を打ちたおし、共犯者を打ちたおしプロレタリアートを中心とした日本人民が、ブルジョアジーから権力を奪取する闘争は、日本の独立、民主、平和、中立を実現する当面の任務である。これはまた、プロレタリア世界革命の一環である。日本人民と青年の解放闘争は全世界人民の解放闘争とふかく結びつき、互いに支持し、はげましあっている。中心スローガンは、「安保条約」粉砕、米軍基地撤去、沖縄奪還、軍国主義復活阻止、合理化粉砕、日中両国人民の団結強化である。
 階級闘争の一翼を担う青年戦線の部隊は最も生き生きとした突げき隊である。同盟は革命的青年戦線を築きあげる重要な任務を立派にはたすことによって、敵とその共犯者を打ちたおす日本人民の階級闘争におおきく貢献しなければならない。
 そのため、同盟の隊列を強化し、青年戦線の指導的役割を果すプロレタリアートの思想、政治、理論、組織の各面での正しい路線を実践的に確立しなければならない。
 
(二)科学的社会主義=マルクス・レーニン主義を学び活動する。現代の最高峰は毛沢東思想である。毛沢東思想をみちびきとして同盟の革命化をおし進めることこそ我々の任務を正しく発展さすことができる。また「実践論」「矛盾論」「人民内部の矛盾を正しく処理する問題について」「人の思想はどこからくるのか」によって、史的唯物論、弁証法的唯物論の観点、法則をしっかりと学び、また日本革命の法則を深く理解することができる。
 我々のなかにある軟弱無能な思想を打ち破り、ブルジョア思想のいどころのないようにしプロレタリア階級の立場、観点を堅持し、プロレタリア国際主義につらぬかれた革命戦士を実践的にうちきたえなければならない。
 革命者の座右の書、毛沢東の「人民に奉仕する」「愚公山を移す」[ベチューンを記念する」の老三編は、一人一人の活動家がプロレタリア世界観をうちたてるうえで、もっもと[ママ]根本的な必修課目であり私心を打ち破り、公をうち立て、人々が魂を改造する強力な思想武器である。また「自由主義に反対する」「党内の誤った思想を正しくすることについて」を学びこれとあわせで「毛沢東語録」を日常の実践のなかで、活学活用しなければならない。毛沢東思想の学習は、「問題をもって学び、活学活用し、学習と運用を結びつけさし迫って必要なものから先に学んで、たちどころに効果があらわれるようにし、運用に思いきり力をいれなければならない」ということを実践する。
一人一人が自己を革命の対象とし、主観世界を改造して自己を革命の原動力とすることによって、客観世界を改造しなければならない。毛沢東思想こそその鍵である。
 
(三)実力闘争を堅持し、実践的に発展させていかなければならない。また、この思想で同盟をふだんにきたえ、社会発展の法則を理解し、革命の勝利をめざし確信を深め、青年大衆に宣伝しなければならない。マルクスは、共産党宣言のなかでブルジョア社会に対してプロレタリアートの目的は、「既存の全社会組織を暴力的に転覆することによってのみ達成できる。」と普遍的真理をのべている。レーニンは、「ブルジョア国家がプロレタリア国家(プロレタリアートの独裁)に取ってかわられるのは、「死滅」の道を通じては不可能であり、それは通例、暴力革命によってのみ可能である。
 この讃辞は、けっして「陶酔」でもなければ、けっして大言壮語でもなく、また論戦上の脱線でもない。暴力革命についてこのような見解で大衆を系統的に教育する必要があるということが、マルクスとエンゲルの学説全体の基礎になっている」と[ママ]。     毛沢東は、「革命は暴動であり、一つの階級が他の階級をうち倒す激烈な行動である」とのべている。このマルクス・レーニン主義の根本問題はさけることはできない真理である。
 この最近の労働運動、大衆運動は、敵が国家権力を総動員して反革命の血なまぐさい弾圧をしている、われわれの経験からも、すでに証明ずみである。われわれには楽な方法、平和的な道を望むが、実際はそれを許さない。われわれは困難は多めにみておくことが必要であり、たえず根本命題で思想的準備をし、改良主義、右翼日和見主義と闘い「労働者階級は、できあいの国家機関をたんにその手ににぎり、それを自分自身の目的のためにつかうことはできない」(エンゲルス)というように、議会だけにたよった誤った観点と闘わなければならない。合法主義、ブルジョア民主主義・日和見主義は敵の思想である。
 
(四)日中両国人民の戦闘的団結をうちかため、いっさいの反中国と断固として闘う。また、プロレタリア文化大革命を全面的に支持し、学び、その深遠な意義と法則をつかみとらなければならない。
 米日反動は、「中国封じ込め」をアジア戦略の中心にすえ、反中国の軍事同盟を強化する一方、アジア侵略をやり日本人民に対しては、抑圧支配を強め暴力装置を強化している。この体制を「安保条約」によって法則化している。また日共=民青はソ連など修正主義集団は、赤旗をかかげて反中国をとっている。六〇年安保の情勢は、米日反動が中ソを敵視していたが、今日では、中国に的をあてて、米・日・ソの反中国神聖同盟を合作していることである。
 日中両国人民の友好、団結の運動は、このような神聖同盟を打ち破る闘いの重要な一環であり、プロレタリア国際主義の主要な任務である。同盟はプロレタリア国際主義を堅持して断乎として闘う。
 
(五)同盟の独自活動を基礎に、青年戦線を発展強化しなければならない。同盟は大衆路線を堅持し、「人民、ただ人民のみが世界の歴史を創造する原動力である」また、「大衆こそ真の英雄であり、我々自身の方が、とかくこっけいなほど幼稚である。この点を理解しなければ最低の知識も得られない。」という観点をしっかりとつかみ、大衆の生徒となって学び、奉仕する精神で、労働者、青年学生のなかに深くはいって活動し、組織することに力をそそがなければならない。
 生産点、学園、農村に同盟を中核とする青年の組織を建設し、長期の系統的な政治工作と闘争を下からまきおこし青年の革命的隊列をうちたてなければならない。
 同盟は、労働者階級の立場に断固として立ち、思想、政治、組織の各方面で独自性をもたなければならない。これによって広範な青年を結集し、青年戦線を築きあげなければならない。
 この青年戦線は、労農学を中心とする諸階級の青年戦線である。また、正しい方向をめざした、広範な勢力を結集するための共同体制をつくりあげる。
 
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