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社青同の進路
社青同中央本部より1972年発行されたパンフレット。まえがきにあるように、その原型は1970年に社青同東京地本より発行されたもの。神奈川地本版も1971年発行された。
このパンフレットは七十年代前半の社青同で広く読まれ、社青同の路線形成に非常に重要な役割を果たした。今日からみると強い時代的制約も感じられるが、十回大会以降の社青同を考える時不可欠の文献である。『社青同の進路』名のパンフレットはその後も現在まで発行され続け、本パンフレットはその第一集となった。なお第T章社青同の歴史は「社青同の歴史1960-1988」第一節-第六節の原型で、細部の相違はあるが基本的に同一内容のためここでは省略した。
 
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●目次
まえがき(本ページ)
 
第T章 社青同の歴史(略)
日本帝国主義の確立と社青同のたたかい
第一節(3-9)社青同の結成と安保三池闘争
第二節(10-15) 六〇年代前半
第三節(16-23) 第四回全国大会と「基調」−−社青同建設の第一段階
第四節(24-30) 六○年代後半
第五節(31-35) 第九回全国大会と「三つの見解」−−社青同建設の第二段階−−
 
第U章 世界史の流れ
第一節(1-8) 歴史の法則と階級闘争
第二節(9-13)国際情勢と反独占杜会主義革命
第三節(14-17)ブルジョア民主主義体制と主体
第四節(18-21) 階級的暴力とは何か
 
第V章 七〇年代支配体制と主体−−社青同の位置−−
第一節(1-6)社青同 (綱領)
第二節(7-12)社青同(組織)
第三節(13-20)青年大衆と思想攻撃の展開
第四節(21-26)労働組合
第五節(27-32)社会主義政党
 
第W章 社青同の基本路線
第一節(1-6)われわれの党派性
第二節 大衆闘争路線  
A(7-11) 大衆闘争路線とはなにか
B(12-16) 大衆闘争路線の条件
第三節 反合理化職場抵抗と階級的労働組合
A(17-19) 職場抵抗とはなにか
B(20-22) 「職場抵抗」労働運動の建設
C(23-25)「職場抵抗」労働運動の展開
第四節 改憲阻止闘争と反独占統一戦線
A(26-28) 政治闘争へ、統一戦線へ
B(29-31) 反独占政治闘争への課題
C(32-34) 反独占政治闘争の諸組織
D(35-36) おわりに
 
灰原茂雄「
明確なしかしまだ消極的な抵抗を、強じんな階級闘争として組み上げよう
 (後半
 
          
●中央本部版発行にあたって
 東京地区本部編集委員会によって『社青同の進路』が発行されてから、二年間が経過している。この間、このパンフレットは、 東京だけでなく全国的に使われて、一度増刷され、その後は部分的に修正された神奈川地区本部版も発行された。しかしここ数ケ月間、社責同の全国的な強化・拡大のなかで、多くの注文がつづいているが、神奈川版も含めて売り切れ状態になっている。
 社青同はこの現状のなかで、東京地本版の再発行を中央本部教宣部で引きうけることにしたわけである。
 内容的には七〇年七月当時の東京地本版のままであるが、ただ 第T部だけは追加して、第一〇回全国大会までをいちおう含むものにしている(中央本部が一九七一年八月発行している『社青同と青年の闘い』にのっているものと同じ)。
 これとは別に、労大講師・灰原茂雄氏の『提言』を合本の形で発行することにした。これは社青同中央本部機関紙『青年の声』の第五百号記念(一九七二年四月一〇日付)が「七二春闘の情勢と提言」として掲載した文章を加筆したものである。灰原氏から、青年労働者へ、情熱と期待をこめた「提言」が与えられたのは、『青年の声』読者にとっては、第四四八号(七一・四・一二)、第四七六号(七一・一〇・二五)につづく、第三回目であり、またその後、第五一五号(七二・八・七)にもつらぬいてゆく一貫した主旨に立っている。
 『社青同の進路』そのものは、「大衆闘争路線を実践へ」の副題にその内容が集約されている。『提言』の中心は「階級闘争として組み上げる」ことにあると考えることができよう。
 本来は、社青同中央本部として基本路線に関していわゆる「路線パンフ」を出版する場合は、歴史的な第一〇回全国大会に立って、内容的にも再構築されるべきであった。しかも階級情勢はここ一年、大きく変化しつつある。主体的にも客観的にも、われわれれは労働者階級のたたかいの、いってみれば「質」(社会主義の立場)を、社青同員全体の問題として追求しなければならなくなっており、またできるようになっている。
 この、中央本部版『社青同の進賂』発行は、右の本来の課題が時間的制約の結果、ただちには果たせないところからとられた処置である。時間的制約という意味は、社青同各班の実践、たたかいの実体のうえにたった形での、全同盟の組織的な討論をおこなってゆく時間がまだとれないということである。だからこの課題は今秋の第一一回全国大会をふまえつつ、その後に果たされることになる。
  『提言』を著者にとくにお願いして、合わせて印刷する許可をいただいたのも、この事情のためである。
一九七二年七月
日本社会主義青年同盟中央本部教宣部
 
●まえがき
 一〇年前の六〇年日米安全保障条約によって復活と帝国主義的発展を宣言した日本独占資本は、いま七〇年安保体制に支えられつつ、現実の帝国主義国家として、アジアに国内に策動している。
 七〇年六月の集会とデモは、その参加者数では六〇年六月を越えた。この事実は日本プロレタリアートのある種の前進を証明しているといえよう。
 しかしこの高揚が、根本的な解決−−日本独占資本打倒と社会主義建設へ向かって真に組織的、効果的に促進され援助されているとは、われわれには思えない。
 結成一○年を迎えた日本社会主義青年同盟は、他のたたかう仲間たちと同じように、六〇年代を総括し、七〇年代の対日本帝国主義のたたかいの総路線を、自らの思想的実践的課題として、徹底した内部討論をつづけてきた。
 それは少なくとも六九年六月から七〇年七月に至る約一年間、不充分ながら全国的規模で組織的に行なわれ、かみ合わされて発展した。
 このパンフレフトの第一の特徴はこの社青同内部の論争の一環の進路を明らかにするために、提出される。
 執筆・発行者は、このパンフレットがわれわれ全体の試行錯誤の一里塚になることを望み、社青同内外の討論と批判を要請する。
 このパンフレットの第二の、内容的な特徴は、日本独占資本の「支配」――帝国主義的支配体制への注目と対抗路線の確立ということである。
 帝国主義的支配にどう対応するか、という問題からわれわれは、大衆闘争路線を、その思想と実践上の展開を合わせて、総路線の中心的な問題として位置づける。
 七〇年代の情勢のなかで革命を準備するのは、新しい思想や理論やではない。今日までとまったく同じく、粘り強く地道な、一人一人の活動家による組織活動である。それを真に徹底し集中して、組織的にしたがって効果的に、また消耗に陥らぬ不屈で長期の、しかも形骸化とは無縁の不断の緊張しきった実践として展開してゆくために、われわれは思想と理論・方針を重視しなければならない。
 執筆・発行者は、このパンフレットがそうした思想建設のための一つの素材になれることを望んでいる。
 
 注(1) このパンフレット、とくに第U章は、かなり難しいし、明らかに社青同の綱領が提起している以上のことをあつかっている。しかし第一に、これは社青同綱領が第六項で「私たちは科学的社会主義の理論をまなび、自らの向上を求めて団結し行動します」とのべている、科学的社会主義の基礎理論に他ならない。第二に、現在社青同の内外で行われている討論・論争などは、すでにこの第U章の次元を前提として、または飛び越えた次元の内容で進んでいる−−飛び越えているために実に多くのロスを含みながら。
 以上二つの理由から、今後の学習や討論の素材という意味にかぎって、この第U章を加えることにする。われわれは「本来の青年同盟はどうあるべきか」という「原則」論よりも、情勢がまれにみるほど率直に反映されている社青同の現実にまず忠実でありそこから今後を考えたいと思う。 
 注(2) このパンフレットは、ことわるまでもたいほど多くの不充分さを構成上からしてもっている。とくに、経済学と労働運動の一定の知識を前提にして書かれている。たとえば「独占資本主義」「帝国主義」「合理化」「民同運動」などについての説明は含まれていない。むしろそれらの知識を前提にして、または飛びこえてすすんでいる社青同内外の討論・論争を整理し、基本視点を提起することに追われているといってよい。これらについてまだ読んでいない仲間は、飛びこえるのではなく、これを機会にぜひ学習して下さい。
注(3) 日本独占資本の帝国主義的な攻撃と支配についての現状分析は、第U章14-16、第V章などでは未だ不充分だが、この点での社青同東京地本の観点は、パンフ「七〇年春闘」としてすでにだされているので、別に入手して併読して下さい。
   一九七〇年九月
      日本社会主義青年同盟東京地区本部
『社青同パンフ』作製委員会
 
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