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社会主義研究会編
 
今日の社会主義を考える
 -社会主義と社会民主主義をめぐって
 
 
2006年12月10日 第1刷発行
定価 2000円(本体1905円)
送料 290円
 
えるむ書房   e-mail ここ
 
東京都千代田区飯田橋1-8-8
 ASKビル402号
 
電話 03-3221-7882
FAX 03-3221-7897
 

目次

はじめに

第一部 日本における社会民主主義
第一章 社会党・労農派の歴史を継承
第二章 日本型社会民主主義を考える
第三章 日本における新自由主義の専横と社会民主義
第四章「二つの社会主義」と私たちの運動

第二部 世界の社会民主主義の考察
第一章 ヨーロッパにおける社会(民主)主義の現状と課題
第二章 南米から吹く新しい風
第三章 国際労働組合組織と運動の現状
第四章 中国と社会民主主義

第三部 社会民主主義がめざす諸政策
第一章 社会民主主義の労働市場政策
第二章 ジェンダーと社会民主主義
第三章「社会民主主義」は「地球温暖化問題」にどう対応するのか
第四章 社会民主主義と教育

第四部 座談会

執筆者

戸沢 二郎(目黒区議会議員)

高林 正廣(現代社会問題研究会)

辻田 純 (社会主義研究会)

杉田 憲道(熊本学園大学教員)

杉本 龍紀(釧路短期大学教授)

瀬戸 宏 (摂南大学教授)

善明 建一(社会主義協会事務局長)

広田 貞治(元東京都議会議員)

中島 章夫(自治労北海道本部総合研究室事務局長)

中村ひろ子(社会主義編集部)

山崎耕一郎 (社会主義協会代表代行)

 

「はじめに」より

  本書は、社会主義研究会が「社会主義と社会民主主義の関係」について二年間にわたって行なってきた研究・調査活動の成果である,

 同研究会は、一九九八年一月に活動を開始しているので、来年で一〇周年を迎えることになるが、これまで四七回の研究会を開催してきた。二〇〇一年九月に、同研究会は「二〇世紀の社会主義とは何であったのか」を出版して、社会主義体制の崩壊原因を科学的に分析した。しかし、その後「社会主義と社会民主主義の関係のそれまでの理解」を検討せざるを得ない客観的情勢の変化が現れたため、研究会としてもこのテーマを取り上げて継続的に研究・調査を行なってきた。その成果が、このたびの出版である。

 本書は、三部構成になっている。第一部は「目本における社会民主主義」を検討し、第二部は「世界の社会民主主義」を考察し、第三部は「社会民主主義がめざす諸政策」を紹介している。各部ともに、読者の皆さんが関心をもっていただけるような「目玉商品」を提供しているのではないかと思っている。その「想い」を、第四部の「座談会」で執筆者たちが熱く語っているので、この部分も、どうか、ご一読をお願いしたい。

 ここで予め申し上げたいことは、木書の各部・各章の叙述が全面的に執筆者の個人的な見解であるということである。われわれは、この出版にあたり、執筆者間の意思統一を図ったわけではなく、ましてや読者の皆さんにたいしてそのような意図も持たない。ただ、今日の内外の状況を鑑みて一定の問題提起をすべきであろうと考えただけである。

 本書の特徴は、何はともあれまず、社会主義体制の崩壊後の、つまり一九九〇年代初頭以降の新自由主義下の「社会主義と社会民主主義の関係性」をはじめて研究の対象にして、その具体的な分析を行なったことである。それは、とりもなおさず、それ以前の両者の理論的、歴史的関係性の整理を必要としているが、これについても、本書のなかで展開している。第二の特徴は、「歴史と理論の対話」を重視したことである。この対話の継続は、「伝統」のなかから何か新しいものを「創造」するということである。そのねらいが本書で成功しているかどうかは、読者の皆さんのご意見・ご批判に耳を傾ける以外にないが、世界の動向は、どうも社会(民主)主義の新しい理論的・実践的フレームワークを志向しているように思えてならない。

 

 

*本書は残念ながら書籍流通ルートには乗りませんので、えるむ書房に直接注文してください。
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ただし書店によっては、えるむ書房の電話番号等を添えて注文すれば取り寄せてくれる場合もありますので、書店とご相談ください。インターネット古書店・まなぶ書房でも取り扱っています。
 
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