小島恒久著
『向坂逸郎 その人と思想』
増刷出来!
社会主義協会代表であり、労働者運動資料室理事長でもある小島恒久先生の著書『向坂逸郎 その人と思想』が刊行されました。『社会主義』二〇〇二年十一月号から二〇〇四年九月号まで連載されたものをまとめた本です。
向坂が亡くなってからすでに20年になる。その間、国際的にも国内的にも、情勢は大きく変わった。これらの変貌した国際・国内情勢について、向坂がどう考えているか、その意見を聞くことはできない。だがどんな難局に当面しても、けっして絶望することなくそれに対処し、新たな展望を切りひらいてきた向坂であるから、今日の事態に対しても、いたずらに嘆くのではなく、それを冷静に分析し、新たな発展の道を探していたと思われる。
こうしたことを考えながら、私は向坂の生涯をたどり、本書を書いた。これからの社会をになう若い人たちに読んでいただければ幸いである(「あとがき」より)。
目次
1 郷里大牟田と生家の人びと 11 検挙と苦難と戦時生活
2 小・中学校時代
12 戦後の活動再開
3 第五高等学校 13 マルクス主義の理論的研究
4 東大の学生と助手生活 14 社会主義協会の発足
5 ドイツ留学
15 左派社会党綱領論争
6 九州大学とその追放 16 三池闘争
7 『マルクス・エンゲルス全集』の編集 17 構造改革論争と協会の分裂
8 『労農』への参加と地代論争
18 社会主義協会攻撃の嵐
9 『労農』から『前進』『先駆』へ 19 向坂の晩年
10 日本資本主義論争での活躍 [資料]略年譜
小島恒久(こじま・つねひさ)氏略歴
一九二六年佐賀県生まれ。一九五〇年九州大学経済学部卒業。
九州大学教授、熊本学園大学教授を経て、現在、九州大学名誉教授。社会主義協会代表。労働者運動資料室理事長。
主な著書/『日本経済の流れ』『日本経済近現代のあゆみ』『日本の労働運動 激動の100年史』『働く女性百年のあゆみ』『戦後日本経済の流れ』(以上、河出書房新社)、『日本資本主義論争史』『マルクスと向坂逸郎』(以上、ありえす書房)、『マルクス・エンゲルス紀行』(法律文化社)、『経済学入門』『日本資本主義と労働者』『古典への招待』『資本主義経済のあゆみ』(以上、労働大学)ほか。
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定価 二〇〇〇円(本体価格一九〇五円)
二〇〇五年二月十日第一刷発行 B6版 総三六〇ページ
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