●特定非営利活動法人労働者運動資料室発行
『三池闘争-炭坑はなくなったが「三池」は多くの問題提起を残している』
(2002年11月1日発行 A5版、157ページ、1000円、送料240円)
歴史的な三池闘争から、すでに43年たちました。当時、「総資本と総労働の闘い」といわれたこの闘いは、単に労働運動だけでなく、戦後日本の労働運動史、労使関係史、あるいは自社対立を軸とする政治史においても、重要な転機となりました。
現在、日本の労使関係は安定というか、無風に近い状態で、労働組合運動の歴史的使命がまだ残っているかどうかが話題になる状態です。また、大牟田はもちろん日本のどこでも、石炭の生産は行われなくなりました。
三池闘争は忘れ去られて良いのでしょうか。そうではありません。歴史の教訓に学びながら、労働運動の再生を実現しなければ、日本の社会の労働運動、ひいては日本の活力も高まらないと思います。
このパンフレットは、そういう考えを共有するものが集って行った、学習、討議の記録です。いずれも社会主義協会発行の月刊誌『社会主義』に掲載されたものを、当資料室で一つにまとめました。過去の資料を読みながら、現在の頭で考えて、学ぶべきところを整理し、また疑問に思うところも幾つか記しています。
目次
はしがき
〔記念報告〕
三池闘争−その背景と闘いの軌跡 小島 恒久
〔報告1〕
三池闘争の経済的背景としてのエネルギー革命論 山崎 耕一郎
〔報告2〕
「長計協定」下における三池の職場闘争 平地 一郎
〈共同討議〉「三池闘争」前の職場闘争
〔報告3〕
炭労の石炭政策転換闘争 松永 裕方
〈共同討議〉三池からみた炭労の「石炭政策転換闘争」
〔報告4〕
三池の「長期抵抗・統一路線」と職場闘争 善明 建一
〈共同討議〉「長期抵抗・統一路線」をめぐって
〔報告5・@〕
三池と総評労働運動 田中 勝之
〔報告5・A〕
三池闘争の社青同の受け止め方と全国への広がり 山崎 耕一郎
〈共同討議〉三池闘争の総評・産別労組への広がり
〔報告6〕
三池闘争と三池の学習活動 黒沢 惟明
〈共同討議〉三池の学習活動
〔報告7〕
三池における協約闘争 平地 一郎
〈共同討議〉三池の闘いから学び引き継ぐもの
〈共同討議出席者〉山下 開/立山 久/平地一郎/野田邦治/
松永裕方/山崎耕一郎/善明建一の各氏
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