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日本社会党第64回定期全国大会宣言
 
*日本社会党が社会民主党と名称変更することを議決した大会の宣言。その後3月には社会民主党第一回党大会が開かれ、日本社会党は消滅した。出典は『月刊社会民主』1996年2月号(『月刊社会党』がこの号より改称)。
 
 国民のみなさん。
 私たちはいま、新しい時代に対応し、新しい世界と価値を共有する「社会民主党」として生まれ変わり、新たな出発を逐げました。この重大な転機にあたり、これまでの幾世代にわたる党へのご支援と、わが党が首班を務めた村山連立政権に対するご支持、ご協力に深く感謝申しあげます。
 
 私たちの新たな出発は、憲法を守り、平和と民主主義、公正と連帯を求め続けた日本社会党50年に及ぶ伝統を引き継ぎつつ、政権を担うもうひとつの大きな政治勢力を結集するための決断であります。それは、長年にわたる党改革の集大成であると同時に、私たちが新党づくりの道程に大きく一歩を踏み出したことを意味します。
 満場一致で採択されました新「党則」はその前文で、「私たち『社会民主党』は、変革の理念と政策を軸に、さらに多くの人々と合流して、新たに飛躍する。私たちは天空のように澄みきった透明度の高いスカイブルーの政党であることを理想とする」と、謳いあげております。
 
 私たちは「社会民主党」の名に恥じぬよう、これらの「理念」「党則」に盛り込まれた理想を、引き続<連立政権の中でいっそう鮮明に実現するよう努め、当面する総選挙を勝ちぬくことを通じて、広範な市民か参加する新党にふさわしい内実を作り上げます。全党員はここに、心新たに行動することを誓いあいました。みなさんの参加とご支援を、心からお願いするものです。
 以上、決議する。

                            1996年1月19日