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社会民主党の基本理念と政策の基本課題*社会民主党創設時の党理念文書。日本社会党第64回大会で決定。出典は『月刊社会民主』増刊・社会民主党第一回大会特集(1996.5)
基本理念
1、社会民主党は、人間の尊厳、公正と公平、自由と民主主義、人びとの個性と連帯を何よりも尊重する文化と社会を創造します。
2、社会民主党は、日本国憲法の掲げる主権在民、恒久平和、基本的人権、国際協調の理念を創造的に発展させます。
政策の基本課題
1、新しい文化と社会の創造
私たちは、女性と男性がともに生き、生命と人権を尊重し、公平と公正、自由と民主主義の実現に努め、豊かな個性を大切にするヒューマニズムに満ちた市民社会を創造します。私たちは、子どもの人格を尊び、お年寄りが尊敬され、障害者と非障害者が助け合うことのできる人間関係を育てるとともに、市民的自由と輝かしい尊厳性を最大限に確保する共生の文化の実現に努めます。
2、経済・産業の改革
私たちは、効率と量の経済から、人間と環境にやさしい生活者優先の経済・産業への構造転換を推進します。財政均衡主義を改め、生活の充実と質を重視した内需拡大による日本経済の立て直しに取り組むとともに、規制緩和と景気対策を進め、新しい産業の育成による雇用の確保に努めます。
3、歴史の認識
私たちは、日本国憲法の精神を国際社会に向かって発信するとともに、過去の植民地支配と侵略戦争の反省と謝罪をおこない、再び、その過ちを繰りかえさないことを諸国民に誓い、国際協調によって平和と互恵の地球社会をつくりあげます。
4、人びとに寛容な平和モデルの国
私たちは、新しい世界システムづくりを先導できる「人びとに寛容な平和モデルの国」を確立して、永久に核武装を放武器輸出禁止と非核三原則の遵守に努めるとともに、核の全面廃絶と軍縮を世界に求め、非核保有国による国際協力を強力に推進します。日米同盟関係を維持しつつ、アジア・太平洋地域の信頼醸成づくりに取り組み、相互依存による「連帯のアジア」をめざします。
5、安全保障の基本
私たちは、グローバルな民主主義や人権、平和や軍縮、飢餓や難民など地球規模の新しい課題に挑戦し、小国の意見が尊重される国際連合へと抜本改革して、国連を中心とする総合(普遍)安全保障体制を確立します。日本は限定防衛に徹して、海外での武力不行使を宣言し、経済的・技術的支援、文化的・人道的援助など非軍事面におけるすべての国連平和維持活動に参加します。
6、市民主権の政治
私たちは、政官業の癒着による政治腐敗の根絶に取り組みます。私たちはNPO(非営利組織)、NGO(非政府組織)など市民参加によって、政治、社会、経済、行政、文化のあらゆる面における官僚統治を改め、市民主権の政治秩序を確立して、議会政治を創造的に発展させ、自治と分権の社会を実現します。私たちは、政治の指導性を発揮して行財政改革を強力に進め、その透明性と民主性を高めるとともに、「大きな自治体・小さな国家」をめざします。
7、環境との共生
私たちは、かけがえのない美しい地球と日本を、子どもたちに受け継いでもらうために、人類の英知を結集して、自然環境とともに生きることのできる新たな地球文明を創造します。自然は自らの生態系の法則性を求めており、私たちは、この自然の叫びを受け止め、産業は自然を破壊しない範囲で資源を使い、環境に適合する範囲で製品を生産するという新しいエコロジー経済に取り組みます。