社青同第41回大会宣言
-職場・学園・地域で反転攻勢呼びかけよう
2024年10月18日〜20日に東京都内で開催された社青同第41回大会の宣言。出典は『青年の声』第2563号(2024年11月5日号)
独占資本は高利潤を獲得し続け、毎年過去最高額の内部留保を積み上げている。一方で労働者の実質賃金は低下が続き、資本主義社会における資本の過剰化と労働者の窮乏化が貫徹されている。
本定期全国大会の討論でも自己責任の論理が貫かれる職場で孤立させられ、「大切にされない労働者」「働き続けられない職場」の実態が報告された。管理者の圧力で超勤が認められず、早朝に出勤して仕事をこなし、昼休みを削り、食事もとれないまま配達を続けざるを得ない郵便職場の実態、業務の繁忙によるストレスから精神疾患を発症する仲間が続出する自治体の福祉職場、時間外命令を受けずに不払い残業を続け、異動希望もかなわずにストレスからくも膜下出血で倒れ、公務災害認定闘争をたたかう自治体職場の仲間、厳しい営業ノルマを課され、ノルマ達成のプレッシャーを受け続ける農協職場の現実など、これまで進められてきた人員削減や労働強化による、人手不足、長時間労働、ハラスメントの横行により労働者の心身が蝕まれている。
しかし、資本の「生産陛向上運動」「企業あっての労働者・労資協調路線」によって形作られた資本主義的常識に多くの労働者の意識が引き込まれ、労働組合のたたかいにも申告な影響を及ぼしている。職場の課題や労働者の悩みは労働組合では取り上げられず、青年が求める学習や交流の受け皿にもなり切れていない。
以前は青年活動家として労働運動に楽しさややりがいを感じていた同志か、基本組織の役員になると、ガチガチに固められた労組の行事計画や過重な任務が原因でメンタル疾患となり、休職したという報告かあった。労働組合であっても資本主義に染まり、企業と同様に矛盾を抱える組織となりうる現実か明らかになった。
そのような状況下でも、社青同に結集することで得られる展望が多く出された。徳島地本からは、班会での職場実態討論を経て、仲間や同志の苦悩に気付き、自身の職場を振り返る機会となっているという、班・支部運動の再強化の重要性が報告された。組織拡大が停滞していた広島地本の同志からは、平和友好祭運動をつうじて青年部の仲間を学習会に誘い、『青年の声』の読み合わせから仲間づくりへの一歩を踏み出した報告があった。
また、新規採用の青年への退職強要に対して「仕事ができないという理由で退職を迫るのはおかしい」と同期の仲間や労組青年部が声をあげ、交渉に取り組んだという『青年の声』の記事を読んだ北海道地本の青年たちの激励行動があった。対応した長崎地本の同志は「プレッシャーを感じつつも、仲間を守るために連帯して頑張ろうと受け入れた。北海道の仲間からも同じような実態が報告され、課題や取り組みについて共有できた」と報告があった。これをきっかけに、長崎地本では各級委員会において、それぞれの職場での抵抗を強めるために組織拡大の議論が進められている。
積極的にまなぶ姿勢を持つ新しい同志からは「何も知らないと何も抵抗できない、ものを言えない状態になりたくない」という問題意識をつかんでいる。今年加盟した東京地本の同志は「社青同では労働者の実態や社会のしくみがまなべる。仲間との交流の経験は社会に出る上で武器になる。この経験を一人でも多くの仲間と共有したい」と報告し、大学内での伸間づくりと学生自治会の再建を決意している。
私たちのたたかいは資本主義の矛盾を職場・地域・学園で告発し、階級闘争を組織することにより社会主義を目指すことにある。そのたたかいに青年がどう立ち向かっていくかが今、社青同に問われている。反撃の芽は、すでに育ち始めている。少なくない青年が私たちの隊列に加わるこの情勢こそが、その証である。青年が立ち上かってこそ、来るべき社会が作られる。仲間と連帯し、未来を切り拓こう!社青同の組織建設と社会主義運動の強化に向け、さまざまなぷつかりを持ち寄れる班・支部・地本委員会活動を再構築し、古典・資本・仲間にまなぶ実践を臆することなく強化しよう!
2024年10月20日 日本社会主義青年同盟第41回定期全国大会