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社青同第39回大会宣言
 −大胆に青年を組織しよう
 
 
 
2022年10月21日〜23日に東京・林野会館で開催された社青同第39回大会の宣言。出典は『青年の声』No2515号(2022年11月7日号)
 「青年は右傾化して自民党を支持している」「青年はネットやSNSから偏った情報を得ている」「最近の若者は他人のことに関心がない」…。これらは本当に青年の姿を現しているでしょうか。一昨年からの「コロナ禍」は、日本資本主義の抱える矛盾や問題をますます明らかにすると同時に、行き詰まる資本主義社会の現実に疑問を抱き、社青同の隊列に加わる青年を生み出しています。これは、作られた、ステレオタイプ的な青年像とは異なり、新たな社会・社会主義社会への展望を見出そうとする青年の姿でもあります。
 
しかし、すべての青年が自ら社会主義への確信へとたどり着けているわけではありません。「おかしい」「これで良いのか」と率直に感じた疑問や怒りも、日々あらゆる機会に降りかかる資本主義的常識によって分断されるなかで「あたり前」と思わされたり、「こだわっても仕方ない」「そんな疑問を感じているのは自分だけだ」といった気分にさせられてしまい、希望を奪われています。これは、資本主義の下で働く労働者である以上は逃れられるものではありません。社青同の同盟員であっても、職場における「仕事優先」という「常識」のなか、「コロナ」感染しても自宅療養中に「テレワーク」したり、権利を主張するのは仕事を片付けてから、といった意識にさせられています。また、職場で波風が立つことへの不安から、違法行為やパワハラを見て見ぬふりをしたり、「組合員どうしの事案なので穏便に済ませたい」という気分にさせられています。
 
この行き詰まりを打ち破るには、科学的社会主義をまなび、たたかうしかありません。それは、資本主義の矛盾がもっとも集中的に現れる職場生産点についての実態交流によって青年労働者の働き方や思いを明らかにし、同じ労働者として社会や職場を変えようという意思統一がなければなりません。それができるのは、私たち社青同です。
 
社青同には、委員会討論があります。委員会では、生活や職場の実態、運動課題に対する率直な思いを交流し、職場でどう実践するかを討論します。しかし、資本主義社会で働き、活動するなかでは、その委員会討論に結集することが厳しい現実があります。そのような悩みやぶつかり、弱さも出し合い、前進を図るための同志的な交流が必要であり、引き続き、この実践に取り組みます。そして、班会に多くの新たな仲間を誘うことは必須であり、未来を拓くための責任でもあります。職場・地域にいる青年、話しかけにくいと関わり切れていない青年に、話しかけ、その言葉を聴き、職場や社会に対する率直な疑問や怒りを集約し、青年の組織化に取り組みます。
 
社青同には、『青年の声』という武器があります。労働者の生活・職場実態やそこでの思いが掲載された『青年の声』は、それぞれが配置されている職場や地域の枠組みを超えて全国各地の同志の存在を実感し、たたかいの統一性を強め、全国社青同という組織の重要性を理解することができます。『青年の声』こそ社青同がたたかいを広めるもっとも大衆的な方法であり、組織建設の土台となるものです。自信を持って職場や地域の青年と読み合わせ、さらなる読者の拡大を目指します。
 
私たちはこの大会の討論で確認した、『青年の声』読者拡大と委員会討論の活性化、そして大胆に青年を組織することで、強大な全国社青同建設に取り組むことを宣言します。
 
さぁ、大胆に仲間に声をかけ、ともにまなび合い、青年を組織しよう!