社青同第27回大会宣言
1998年10月9日〜11日に水戸市民会館で開催された社青同第27回大会の宣言。出典は『青年の声』第1812号(1998年10月26日)。
資本の生き残りをかけた競争は、不況・赤字をテコに全社会に波及している。その領域は国内外で広がり、激しい蓄積と搾取を強め進行している.これらの体制的合理化は、同と、そしてそれに反抗する意思・感情と表裏一体のものとして、すなわち「窮乏化法則」として私たちのなかに、仲間のなかに貫徹している。それらがたとえ職場の闘いへと組織されてはいなくても.また仲間の発する現実の声が私たちの期待や「かくあるべき」とする様相とは異なっていても、日々突きつけられる競争や強労働として、確実に不平・不満・不安・怒りとして職場・地域で発現し、蓄積され続けている。
人間らしく働き生き続けていくためには団結して資本と闘う以外に道はない−−私たちは「生命と権利の闘い」を同盟内外の大衆闘争の確立として目指し、奮闘してきた。しかし、この二十数年間の資本との闘いでは残念ながら「後退」を強いられ、党・労働運動の今日的事態に至っている。
大会ではこの「後退」局面のなかにあって、私たちの運動への確信・展望が揺らいでいることにも率直に学び合ってきた。この確信・展望を建てなおすためには、意欲の喪失、ぶつかり、仲間を団結の対象として見られないという私たち自身のありのままの姿を直視し、さらにこのような「後退」のなかに身を置く自らと仲間の状態から出発し、奮闘を決意する必要性が改めて明らかになった。
今大会では私たちの運動の「後退」の中にあって、自らの自信回復に向けた実践とその教訓を学び合った。具体的に「仲間と結びつく主体性の確立」を学びあい、「後退」と「後退のなかにある前進」の内容を結びつけ、置かれた持ち場の共通性を見い出す努力か深められた。仲間の求めているものと私たちの呼びかけの間に“ズレ”や“カベ”があることも赤裸々に報告された。職場の仲間か求めている「思い」を受け止め、それらを自らの不安と重ねながら、ありのままに返すことによって結びつきを強めた教訓も学び合ってきた。そして、私たちが青年の不満に結びつき、共に考え合うことができるなら、青年を組織する展望が決して小さくないことも、大会討論は明確に示すことができた。
大会で明らかにされた課題を一挙に正しく学び取ることはできないかも知れない。しかし、私たちは全国にわたる組織と民主的・集中的な討論によって、報告し合い学び続ける保証を手にしている。この社青同の委員会討論の優位性を今大会を通しても明らかにすることができた。
私たちは自分自身の弱きや不十分さを常に持っていることを恐れずに認める。青年同盟として率直に学び合い、自らを高めようとする立場にあるからである。さらに組織活動を強化し、あらゆる面で私たち自身が成長し合うことを確認する。
『青年の声』を拡大しよう。職場の仲間と学習会を開催しよう。もっともっと大胆に青年に加盟を呼びかけよう。強大な社青同建設に邁進しようではありませんか。
右、宣言する。
一九九八年十月十一日
日本社会主義青年同盟第二十七回定期大会