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                           社青同第30回大会宣言

2004年10月15日〜17日に開催された社青同第三十回大会の宣言。出典は『青年の声』No214号(2004年11月1日)
 
現在、日本資本主義は資本の相対的過剰とその下で生み出される危機に直面している。だが、独占資本は、さらなる合理 化を繰り返すほかに自らの生み出した矛盾、危機的な現状を打開する術を持っていない。
 独占資本の生き残りをかけた合理化は企業内部のみならず、クループの枠を超えた合併や再編、あるいは分社化などとして展開され、官公部門においても、自治体合併や民間委託の進行として表れている。こうして進む生産性の低い部門の淘汰、さらなる搾取の強化の下で労働者の生活は脅かされ、雇用の不安定性は増大している。

 一方で、これに対する今日の労働運動は、不況や赤字などの危機を挺子に展開される生産性向上運動を前に、反撃に向けた闘いに苦難を強いられ、労働組合も合理化を受け入れざるを得ない状態が続いている。
  このようななかで、社青同第30回大会は開催された。今日までの3日間の討論で持ち寄られたものは、まさしく、その中で悩み、動揺し、あえいでいる労働者階級の姿であった。同時に、そのような職場や仲間から離れることなく、討論し実践してきたことを通して、この職場の事実の中で私たちの運動の基盤が確実に生み出されていることを確認し合った。

 大会討論では、同盟員であろうとなかろうと、否応なく合理化に投げ込まれていく職場の状態が赤裸々に語られた。別会社化によって駅職場への異動を余儀なくされた同志からは、客のふりをして駅へ行き、ホームの放送をメモに取るなど自らの努力で必死に不安を打ち消そうとしてきたことも報告された。
 赤字や財政難を理由に進む合理化の下、目の前の仕事をこなすことに追われ、仕事の責任は個人に突きつけられる職場が作られている。そのなかで仲間たちの対立が生み出されていることや、病休に追い込まれる仲間も少なくないこと、さらに生命さえ奪われている現状が報告された。

 このように突きつけられる危機に労働者は押し黙らされ、もがき、必死に努力や苦労を重ねてきた。そして、それをも踏み越えて進行する合理化は、「どうにもならない」「どうしようもない」という職場の状態や労働者の思いを生み出している。
 だが、そうした討論を通して浮き彫りとなったのは、仲間も私たちもその中に位置しており、苦悩せざるを得ない状態にあるからこそ、交流を求め、学ぼうとする仲間たちの姿が生み出されていること、さらに私たちを「もう一度職場へ」「もう一度仲間へ」と向かわせる情勢にあるということであった。

 「財政難を理由に打ち出された賃金削減に対して、『絶対反対』とは言えない。住民に約束したサービスもできないのに、自分たちの賃金だけを手付かずにできるのか」と、突きつけられる財政赤字の現実に悩み、動揺し、答えを見出せない状態から、他職場との交流に踏み出していく仲間の姿が報告された。
 そして、それらの交流や学習を通して、なぜこのような事態が生み出されているのか、何が問題なのかを仲間たちと考えようとしてきた同盟員の努力や成長、学習を通して職場を捉え返し、社会の問題として考えようとする仲間たちの広がりも生み出されている。このように私たちが重さや困難さを感じてきた職場のなかにこそ、また階級へと組織され、結集されていく条件が存在している。
 今大会では、その手応えを共有しながら『青年の声』の取り扱いの変更と同盟費の値上げを決定してきた。一方で、組織機関紙の現状に目を向ければ、不安や困難さを感じる事実も突きつけられている。しかしその中にあって運動の展望は確かに生み出されているのであり、全国から報告される階級情勢に学び、『青年の声』を組織拡大の武器として活用しよう、『青年の声』を組織建設の柱にすえようということである。
 討論のなかでも『青年の声』読者会で、他職場の報告に自らの実態を重ね、討論し成長する仲間たちや同盟員の姿が語られていた。合理化の進む職場で、運動の困難さが生み出され、私たちの組織活動も崩されてきた。だが、私たちはそこに止まらない。その中で絶えず生み出されている仲間たちの声に依拠し、学び、闘い、組織していく実践をさらに強化していく。
 そのために、全国で班・委員会活動とその中での討論の強化を追求していこう。職場・地域のあらゆる戦線に学習と交流の根をはり、事実を報告し、集約し、学び合っていこう。そして、『青年の声』を柱に組織建設を全国で強力に進めていくことを誓い合おう。
 「科学的社会主義を学び、闘い、青年を組織しよう」−このスローガンを全同盟員が、班・委員会活動の基本にすえ、古典・資本・仲間に学ぶ実践を強化していこう。学び、闘い、大胆に大胆に、さらに大胆に青年を組織していくことに邁進していこう。

 右、宣言する。

  2004年10月17日
 日本社会主義青年同盟
  第30回定期全国大会