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                          社青同第二十四回全国大会宣言

1992年10月17日〜19日、長野県松本市社会文化会館で開催された社青同第24回大会の宣言

                                    (一)
 第二十四回社青同定期全国大会は、三日間という短期間に、全国のあらゆる職場・地区から報告が持ち寄られ、教訓を学びあい、成功を勝ち取ることができた。
 大会では、今日の情勢のなかで生命と権利のたたかいや今後の組織建設の方向をめぐって、強調点や意見の違いが表面化した。しかし全体の討論を通して、このような「違い」も、現在、私たちが共通に直面している運動の困難さや情勢の変化の上に生じたものであることを学んだ。それゆえに、私たちはこの問題から決して目をそらすことができないこと、粘り強い真剣な討論を通じてのみ明日の展望を切り開くことができることを明らかにした。
                                    (二)
 この二年間に何が起こったのか?
 大会での発言に等しく述べられていたのは、技術革新の導入や「赤字」「市場原理」を軸とするすさまじいばかりの合理化・搾取強化であり、労働者の生命と権利の破壊である。そして、仲間は激しい競争に駆り立てられ、「職場で討論する場もない」「身体を壊していても、自ら仕事をこなすしかない」という状態が多く報告された。
 さらに「仕事をこなしていくには、機械の導入を」という青年の言葉を典型に、「これまでの主張・やり方を押し付けていては反発される」など、青年の意識が大きく変化していることも特徴的に報告された。
 こうした変化は、運動の「困難さ」として私たちの前に重くたちはだかっている。
 階級闘争が大きく後退させられるなかで、私たちの運動は過去のどんな経験にも比べられないような試練に立たされている。この試練は、社会主義世界体制の崩壊という現象から導かれた「流行り言葉」のなかにも、そして「仲間のアキラメ」という日々の「絶望」のなかにも横だわっている。
                                    (三)
 私たちは資本主義の合理化によって奪われ続ける労働者の生命と権利の実態にこだわり続ける。困難ななかでも仲間の実態に触れ、労働運動へ押しあげる全国の同志のだたかいの努力は、今大会でも多くの教訓を明らかにし、その展望を示した。
 私たちに投げかけられる青年の疑問や反発のなかに、現状への不満やその解決を求める青年の素顔も隠され、運動の課題があることも、この間の企業を超えた学習と交流の教訓として報告された。
 そして大会では。より深く学びあうという点での課題を鮮明にした。しかも持ち寄られた意見のすべてが、真剣な検討を要す中身を有していること、しかし同時に、仲間の実態の一つの側面だけでなぐ、あらゆる側面に学んでいかなければならない、という点でも完全に一致した。
 私たちは、自分自身の弱さや不十分さを常にあわせ持っていることを恐れずに認める。青年として率直に「学びあい」、自らを高めようとする立場にあるからである。
 大会で明らかにされた課題を一挙に正しく学び取ることはできないかもしれない。しかし、私たちは全国にわたる組織と民主的・集中的な討論によって、報告しあい学び続けている保障を手中にしている。この社青同の委員会討論の優位性を今大会を通しても明らかにすることができた。
                                    (四)
 際限のない合理化の進行は、同盟員自身にも日々襲いかかっていること、そのなかで私たちの任務を遂行し統けることは並たいていではなくなっている。そのためにも励まし支えあう班の団結と討論が不可欠になっている。三つの先生(古典・資本・仲間)に学びながら、その強化を社青同の全機関をあげて集中していくことが、これまで以上に求められていることを明らかにした。
 「科学的社会主義をまなび、たたかい、青年を組織しよう」‐今日の情勢は、このスローガンを文字通ぴ全同盟員のものにすることを求めている。
 無数の青年との接近を図り、青年に学び、そして青年を大胆に組織しよう。
 青年の不満を労組青年部運励に押し上げ、あらゆる場で大衆学習会を組織しよう。全国機関紙『青年の声』を武器に強大な社青同建設に邁進しよう。
右、宣言する。
 一九九二年十月十九日
 日本社会主義青年同盟第二十四回定期全国大会