日本社会主義青年同盟第十六回大会宣言
1978年9月15日〜17日長野県松本市社会文化会館で開催された社青同第十六回大会の宣言。出典は『青年の声』No830(1978年10月2日)
社青同第十六回定期全国大会は、史上最大の千七百人の仲間を結集し、大きな成功のもとに三日間の日程を終えました。
今大会の任務は、私たちの階級闘争路線の正しさを長期的なたたかいの総括のうえにたち、全同盟員一人ひとりのものとしていくところにありました。
不況と困難な階級情勢のなかで、全国の仲間が苦闘を強いられているなかで、以上のことを同盟員が大会の場で真剣に討論し、確認できたことは、社青同が粘り強いたたかいのなかで着実に前進しているということです。多くの発言にもみられるように、倒産や首切り、賃下げや不当弾圧といった資本のはげしい攻撃から逃げずに、身体をはり、足を使って、悩みながらも奮闘しています。
資本の攻撃が強まり、全領域に広がるにつれて、社青同の戦列も拡大しています。波止造の仲間たちは、「ふつうの弱い人間」である自分自身が、首切り攻撃をうけるなかで仲間を知り、支えあい、共に学習し、たたかうようになり、社青同の同盟員として成長していく過程を赤裸々に報告しました。「企業がどうあろうと、賃金は労働力の再生産費である」と主張し、生活実態からの賃金要求討論の具体的な実例が出しあわれ、中小未組織の仲間たちも搾取について真剣に考えはじめ、自らの生活を通して、資本への怒りと階級的団結をつくりはじめています。
大会は、「本物の労働運動」の構築をめざすうえでの私たち内部の弱さ、迷い、悩みも数多く出されました。賃金、反合理化のたたかいをめぐっての疑問や意見のくいちがいも率直に出しあわれています。大会の議論は本格的な階級闘争をになう社青同に成長していくための組織づくり、思想的団結をつくりあげる意味できわめて重要な契機となったといえます。
四ヶ月にわたる『進路七集』の討論を軸とした春闘総括と大会準備の努力によって、私たちがぶつかっている点、克服し、前進しなければならない方向はより鮮明になり、多くの同盟員が確信をもてたと思います。
「秋年闘争」「総選挙・統一地方選勝利」「『青年の声』二倍化」の三つの決議案が示すように、私たちの学習のたたかいと、長期にすすむべき道は明示されています。とりわけ七九春闘は、私たち社青同四年にわたる賃金闘争のつみ重ねの成果が本当に試されるという意味でも、日本の労働運動が大きく飛躍し、発展していくかどうかの重大な岐点としなければなりません。
第十六回全国大会に結集した私たちは、この成果を、全同盟員にかえし、スローガンである「一人ひとりの闘争路線の確立」をめざし、共に奮闘しあおうではありませんか。
以上の決意を全体で確認しあい、大会宣言とします。
一九七八年九月一七日
日本社会主義青年同盟第十六回定期全国大会