日本社会主義青年同盟第十五回大会宣言
1976年10月8日〜10日千葉県柏市市民文化会館で開催された社青同十五回大会の宣言。出典は『青年の声』No.731号(1978年10月25日)
全同志をはじめ社青同をとりまく多くの仲間たちの支援と期待のもとに、全国のあらゆる職場と地域から結集したわれわれ代議員、傍聴者、警備隊は、三日間の熱意と規律にあふれる第十五回全国大会の全日程をここに終了した。
大会に参加したすべての同志たちに負わされていた課題はつぎのようなものであった。
第一に、われわれがこの二年間、全組織を上げて追求してきた本ものの労働運動をつくり出す努力を、全国の情勢とあらゆる実践の経験と反省を出しあうことによってさらに前進させるための構えをつくり出すこと。
第二に、今後二年間の全同盟の闘争方針と新中央委員会を構成し、組織の闘争体制をいままで以上に確固としてつくり出すことであった。
いまや日本独占資本はその支配の矛盾を政治的にも経済的にも、日々暴露せざるをえなくなっている。われわれの毎日の生活の中で、労働者階級をはじめすべての働く仲間の「命と権利」を奪いつづけていることを、多くの仲間たちに気付かせざるをえないほどになっている。
しかし、その矛盾を正しく組織し、資本主義打倒にむかって労働者階級を総決起させる労働運動は、まだ、十分に形成されていない。むしろ、われわれの目前に展開されるのは、独占資本との階級闘争をさけようとする労働運動、社会主義運動の不十分さである場合が多い。
このような情勢の中で、職場からの反合理化闘争を基盤にした階級的労働運動の構築をめざすわれわれ社青同が全同志の意思を結集してたたかう構えを確立することはかぎりなく大きな意義をもつものであった。
三日間にわたる第十五回大会の討論で、われわれは大会に課せられた課題を十分に達成することができたことを、ほこりをもって確認することができる。
二百二十人にものぼる発言通告数と、九八%にのぼる代議員の出席率は、全国の同志たちの報告し交流しあう、まなびあう切実な気持をこの上もなく表現するものである。
大会でおこなわれた討論は、おちついて、ねばりづよく、ていねいに一人ひとりの労働者を組織し、まなび、たたかう運動の現状をあらわしていた。
大会に参加したすべての代議員、傍聴者はわれわれが毎日の活動の中で直面している、あらゆる、多様な困難を、のりこえ、さらに多くの仲間を組織し、労働組合の組織をかため、社青同を拡大し、社会党を強化する勇気と決意、その具体的方針を明らかにすることができた。
われわれは、この大会の成果をしっかりと確認して、いまから再び全国の職場に帰っていく。そして大会で得たすべてのものを全国の働く仲間の間にひろげ、ともにまなびながら、「大地につきささったゴボウ根のような組織ではなく、一人ひとりの労働者の心にしっかりと根づいたヒゲ根のような」広く、ふかく、厚い組織に、社青同をつくり上げることを決意している。
第十五回大会に結集したすべての同志の、この決意を、全国の働く仲間に訴え、大会の宣言とするものである。
一九七六年一〇月一〇日
日本社会主義青年同盟第十五回大会