社青同第13回定期全国大会宣言
*『青年の声』No635号(1974年12月9日)掲載
この一年間のたたかいは、社青同にすばらしい試練を与えてくれた。すべての代議員の発言は、この試練に立ち向かおうとする姿勢に貫かれていた。
『青年の声』で暴露され、全国大会に集約された独占資本の搾取と収奪の実態は、われわれにとまどいを与え、その前進を一歩たちどまらせる程すさまじいものだった。
資本主義の現実が、急速に広範にその正体をみせはじめている。生命と権利が奪われ続けていることが、否定できない眼の前にある事実としてわれわれに迫っている。それにどう立ち向かうかが、すべての労働者と勤労国民に鋭く問われている。独占資本も同様にわれわれ労働者の闘いの前に、その本質を露呈しはじめている。文字通り、ギリギリの階級対立、攻防戦であることが明らかになりつつある。
この階級矛盾、階級対立からは誰ひとりとして無関係ではありえない。「生命と権利のたたかい」が社青同の私物などでは決してなく、まさに労働者階級の共通のものであることは、全国大会によってしっかりと確かめられた。
かつて資本主義的合理化に協力すべきだと考えていた労働者が、徹底的な話し合いと学習にすすんで参加してきた。確信を持ちきれずにいる多くの仲間も、真剣に考えはじめている。民間の職場にも同志が急速に拡大していることはその一端を証明している。
働きつづけ、生きつづけるためには、どう考えたらよいかを考えさせる、誰ひとり放置しておかない階級矛盾の激化の勢いがある。
この中で、社青同は鍛えられ試されている。全国大会は、このような現在の情勢を、鋭く示すものであった。
知ったかぶりの、言葉だけの、情熱を持たない押しつけは、万にひとつも受け入れられない。「もしかしたらうまくいくのでは」とか、「なんとかなるだろう」とか「こんなもんだ」という気持は、すでに後退であった。いまや、謙虚に、真剣に創意と工夫をこらして、同志、先輩、家族、すべてのまわりの仲間と話し合いの場をつくり、学びあわなければならない。
同時に、科学的社会主義の学習と結びつかなければ、反撃の一歩を踏み出すことはできないことが明らかになった。
真剣なひとつひとつの改良のたたかいの中で、横暴な独占資本の独裁を許さず、社会主義への展望のもとに、ますます団結を拡大することである。
社青同第十三回全国大会は、労働者と勤労国民が働きつづけ生きつづけるためには、たたかう中で団結を拡大し、社会主義へ向けて歩み続けるしかないことを示した。
どんなに攻撃が強まっても、それを上まわる反撃の体制を作り上げるだけである。
「階級闘争に坦々とした大道はない」ことを学びはじめた社青同は、ますます仲間との結束を固めたたかいの中で鍛えられ、科学的社会主義の理論と実践を学びつづけよう。
右、宣言する。
一九七四年十一月二四日
日本社会主義青年同盟第十三回定期全国大会