改憲阻止・反合理化の基調のもと大躍進をかちとろう
*1964年11月15日〜17日東京で開催された第五回全国大会の宣言。出典は『社青同』第163号(1964年11月25日) テキストPDF
全国の同志、ならびに闘う労働青年、農村青年、学生の仲間達!
私達は、今日、我が日本社会主義青年同盟第五回大会を、かってない豊かな内容と、確固たる統一をきづくことによって、成功裏に終ることができた。
私達は、第四回大会において確立した「改憲阻止・反合理化」の基調がこの一年の全国の同志の血のにじむような苦しい闘いの中で、そして社青同を支持する多くの青年大衆の闘いの実践の中で、どのように豊富化され、またどのように具体化されたかを、三日間にわたり討論し、その基調の正しさを確認することができた。
このことは、いまに資本の支配のもとにある職場、農村、学園にある全国の青年大衆が、自らの生活と生命を守る闘いの中でぶつかる「カベ」を、私達社青同の同志が先頭にたって打ち破る実践の中で、始めてきづきあげられたものである。と同時に、私達をとりまく全国の闘う青年大衆が、「改憲阻止・反合理化」の旗をかかげて闘う社青同にたいする、暖かい支持と固い連帯をもって、始めてできたものである。
いまや、日本独占と自民党政府は、労働青年勤労青年に対し、憲法改悪を頂点として、闘う青年大衆の権利をハクダツし、反動教育を復活強化し、彼等の支配秩序の中に組み入れようとしている。
しかも、三池大災害に象徴される人命そのものを奪う資本の合理化攻撃は、職場や地域に具体的にかけられてきている。
アメリカ帝国主義と結託した日本独占資本はこの十一月には、原子力潜水艦の寄港を承認し日本の核武装化のテンポを早めている。
このように、資本の一貫したきびしい攻撃に対して、私達社会主義青年同盟は、このような政治反動の攻撃に適確に抵抗し、青年大衆の真の要求をもって、闘う基調として、第五回大会は「改憲阻止・反合理化」の旗のもとに、実践の第二歩を確かな足どりで踏み出すことになった。
私達は、この三日間のきびしい討論の中で、憲法改悪阻止の闘い、原潜寄港阻止の闘い、反合理化の闘い、そしてさまざまな階級的青年運動における私達の闘いについて、自らをじっくり見つめて、自らの組織の弱さについて、検討しそれをどう克服して行くべきかについて討論した。
私達は、この敵の攻撃の本質を適確に見ぬきそして私達の闘いの中での「カベ」を明らかにすることができた。そして、そういうきびしい状況にあって、耐えうる私達同盟の組織の確立こそが、中央−地本−支部−班と、一貫して行なわれなければならないことを確認した。
また、きびしい合理化攻撃の中で、孤立させられている闘う労働青年の闘いを、私達同盟が全国的な規模で保障していかねばならないことを、きわめて同志的連帯をもって確認しあった。
いまもなお、私達の同志は、原潜阻止闘争、西日本新聞争議、全逓岩手の弾圧を始め、無数の攻撃を受けている。この攻撃をうけとめるため、私達同盟は、全国の勤労青年大衆と固く結びつかねばならない。
今こそ、私達は、労働青年、農村青年、学生の諸要求を適確にとらえ、文字通り大衆路線を確立することによって、一つ一つ、資本の厚い「カベ」を打ち破る牽引車となることを、全国の闘う青年の仲間に、確信を持って誓うことができた。
全国の同志ならびに全国の労働青年、農村青年、学生のみなさん
いま闘われつつある原潜阻止闘争のエネルギーを、いま一層職場抵抗をもって掘りおこし、ゼネスト体制を確立し、闘いの炎を一層燃え広がせようではありませんか
そのエネルギーを春闘に発展させ、私達の要求を断固かちとろうではありませんか。私達社青同はその先頭に必ずたつ。全国の同志、ならびに全国労働青年、農村青年、学生のみなさん
私達社青同の「改憲阻止・反合理化」の旗のもとに結集し、力強い巨歩を、力強く踏み出そうではありませんか。
右宣言する。
一九六四年十一月十七日
日本社会主義青年同盟第五回全国大会