社青同第二回全国大会・全日本青年婦人学生へのアッピール
附:新執行部決意
*1961年11月23日〜25日に東京で開催された社青同第二回大会アピールと新執行部決意。『社青同』56号(1961年12月5日)掲載。第二回大会のみ大会宣言ではなくアッピール。
平和と民主主義と豊かな生活をのぞむすべての青年、婦人、学生のみなさん、
私たち日本社会主義青年同盟は心から訴え、呼びかけます。
いま、ベルリン問題をめぐって、あるいはベトナムや韓国において、核戦争への危険がふくれあがり、原水爆実験が国際緊張をさらに深めています。このような国際情勢の中で、独占資本にひきいられ、資本家階級の代弁者としての池田内閣は、新しい帝国主義的な力として、のりだそうとする姿勢をとっています。まさに、憲法の改悪を中心として核武装や海外進出など、さしせまった新らしい現実となる可能性を、青年の前につよめています。
私たちは、団結して軍事ブロックと軍国主義に反対し、平和と中立のための闘いを前進させなければならない時をむかえています。
憲法の侵害と治安弾圧立法をつみかさね、教育制度をゆがめてきた力は、民主主義的な制度と基本的人権に対する攻撃を全面的に展開しようとしています。言論統制と報道機関への介入がつよまり、真実が国民の前から次第に消されていこうとしています。憲法調査会も活動のテンポをはやめ、本格的な憲法改正の準備をすすめています。
私たちは、統一して、憲法擁護と私たちの権利のために闘いを強化しなければならない時をむかえています。
大きく発展したわが国の経済力と技術は、独占資本の一方的な利益のために利用され、軍事予算や海外投資につかわれ、労働者の生活をおびやかす合理化のためにつかわれています。このような条件の中で、私たち働らくなかまの多くは、未組織無権利の状態におかれています。
農村では、青年がその将来をみかぎって、村をはなれていく傾向が増しています。農業基本法を中心とした独占資本の農業政策は、この農村に働らく人たちの貧困をいっそう強めています。
私たちは、豊かな生活と明るい未来のため、私たちの要求を実現させることをめざして、すべての青年がガッチリとスクラムを組み、目標をあきらかにして、みずから立ちあがり運動を組織しなければならない時をむかえています。
私たち社青同は、反独占−社会主義の旗のもとに、安保の闘い、三池の闘いの中から誕生しました。この一年間、組織をかため、みずからを訓練しながら、青年の政治的な組織としてすべての働らく青年、婦人、学生の結集体として成長するために活動してまいりました。さらに私たちの闘いを前進させ、組織の拡大をはかるために、第二回全国大会をここに開催し、新しい方針と体制をかためました。
ここに、私たちは、すべての青年の闘いの先頭に立つ決意をあらたにするとともに、みなさんが私たちの陣列に参加されるよう、こころから呼びかけます。
青年の闘いを前進させ、私たちの要求をかちとっていくために、企業や地域のワクを超えた全国的な青年の生き生きとした結集体が必要です。
全日本の青年、婦人、学生のみなさん、
平和と民主主義、社会主義をめざす、日本社会主義青年同盟の旗のもとに結集しよう!
一九六一年十一月二五日
日本社会主義青年同盟第二回全国大会
●新執行部決意
第二回大会は、いままでの同盟活動について徹底的な総括を行なうとともに、これからの同盟活動について、班や支部の豊かな活動の経験をつけ加えながら積極的な討論を行ない、第三回大会へむけて同盟の大躍進をかちとる新らしい路線をきめた。いわゆる大衆化路線である。
大衆化路線は、いまさらいうまでもなく、同盟の性格や方向を変えるということではなく、青年のあいだにあるさまざまな要求を意識的にとりあげ、反独占の方向に大きく結集するために、あらゆる青年のあいだに同盟活動をひろげようということである。
全同盟員は、この決定をよく討論し、それぞれの実情に応じて具体化し、ただちに行動にたち上がらなければならない。
年末闘争、通常国会、さらに春闘にむけて全同盟員はケッキしよう。
創価学会や民青をわれわれの具体的な活動をひろげるなかで克服し、第三回大会までに必ず五万の同盟を建設しよう。
同盟中央は全同盟の先頭に立って闘うことを誓うものである。