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                         社青同第十二回全国大会宣言
                                       
“生命と権利の闘い”が初めて提起され、綱領、規約が改正され、委員会制度が定まり(書記長制廃止)、現在の社青同運動の基本が形成された大会の宣言。出典は『青年の声』第588号(1973年12月24・31日合併号)
                                       
 日本社会主義青年同盟第十二回全国大会は、「改良の要求から革命の思想へ、抵抗と学習を広範な青年の自覚へ結びつけよう」のスローガンのもと、大会代議員・正式傍聴者約五五〇名の熱気の中で、綱領・規約を改定し、学習と機関紙に支えられる「生命と権利」の闘いの方向を討議した。
 大会は、日本社会党・総評をはじめ多くの先輩の激励のあいさつに包まれ、ソ連、DDRの同志たちとの固い連帯の精神のなかですすめられた。また大会のために、東京・千葉・埼玉・神奈川各地本の七〇〇名余の同志たちが、連日様々な任務を担った。
 
 社青同第十二回大会は、鋭い怒りにみちている。それは、資本にたいする青年労働者の怒りである。資本主義は、勤労大衆の生命をうばい、生命をすりへらしている。その生活と家庭を破壊している。この社会は、人間性のすべてに敵対している。職場でも地域でも先進班の報告はこの事実をえぐり出してみせた。
 この怒りは、地域や産別をこえて、代議員をはじめ大会の全参加者を結びつけた。更にこの怒りこそが、すべての青年大衆と社青同を結びつけるだろう。
 
 大会は、全国の同志たちの果敢な呼びかけにみちている。それは、科学的な確信にささえられた果敢さである。まだわれわれをとりまき、青年大衆をとらえている資本のカセは重い。しかし学習してきたことを、今こそ大胆に言わねばならない。同志たちは、真の団結と統一をめざし、論争を恐れず、徹底的に仲間たちに呼びかけている。
 この呼びかけは、応答があった。労働者はいつまでも負けてはいない。階級の力は、めざめはじめている。労働運動のやがてくる拡大をめざし、長期的な展望をもち、苦しい闘いの道をえらんできた先輩・同志たち。それは、民間の代議員の発言が増え、内容も労働者らしい楽天的なものになっていることからも見ることができる。社青同は、ますます確信をもってその正しさをまなびとるだろう。
 
 「反合理化職場抵抗」は、一九六四年二月第四回全国大会いらい十年間、社青同の中心的スローガンである。「反独占・社会主義」は、社青同結成いらいのものである。我々はいま、それを具体的な運動として、生き生きとつかみはじめている。
 社青同第十二回大会の背景には、客観的条件と同時に、社青同の主体的な前進がある。第十回大会以後三年間、正しい組織建設の成果が反映している。
 
 社青同の次の一歩は、むしろきびしい一歩である。青年労働者の階級的団結の中心となりうるために、われわれは組織建設の努力を、なお一層強めなければならない。資本主義をますます鋭く暴露し、また不動の確信をもってたたかいぬく。意識・組織・闘争力をきづかなければならない。自己自身にたいする厳しい反省が、今まで以上に必要となっている。
 社青同の新綱領、規約と委員会制度、中央機関紙『青年の声』は、われわれの武器である。われわれは、これらの武器を駆使し、マルクス・エンゲルス・レーニンの古典学習と、日々の事実や闘いの経験からまなぶことを、正しい道筋をはずれずにすすめよう。常に全体にゆきわたらせよう。共にまなび、団結しあい、支えあって全員で成長していこう。
 
 我々は、宣言する。
 社青同第十二回全国大会は、大きな成功をおさめた。
 我々はこの前進に、それを支えた客観的・主体的条件にまなぶ。お互いにまなびあい、全同志にひろげる。
 まなぼう。それは組織する力をうむ。
 次の一年間、あらゆる妨害を越えて躍進をかちとるために。
 団結せよ!
 
 一九七三年十二月十一日
 日本社会主義青年同盟第十二回全国大会