社青同第十一回大会宣言
*出典は『青年の声』第528号(1972年10月23日)
全国の同志諸君。
日本社会主義青年同盟は、第一一回定期全国大会を大きな成果をもってかちとった。OO地区本部、O再建準備会を代表した代議員は、この一年半の各地のたたかいのなかから報告し、討議し、日本労働者階級の新らしい条件を確認した。階級的団結の輪は日々、歩みを速めて拡大している。わが階級の意識と組織、その闘争能力は、かってないペースで発展している。六〇年代の停滞は今や過去のものである。
社青同はこの条件と一体に結びついている。社会主義の理論をまなぼうとする闘争を期して団結しようとする青年労働者の意志と熱情によって、わが同盟はかってないほどに満たされ、一二年間の歴史にくらべる時期のないほどに力強い。
我々の隊列は大きく拡がった。空白地区にもきわめて順調に、支部、地本組織が建設されている。特記されなければならないのは、婦人の同志たちの急速な前進である。
我々の問題意識、大会討論の内容は、より鋭くなり、また全体としてはより広くなった。我々が組織する職場抵抗の団結は、本格的に階級的な内容を獲得しなければならない。それは労働運動の階級的逆流として一つに結集し、社会主義を担う形をつくらなければならない。
しかし、第一一回全国大一会の討論の焦点は社会主義を、階級的労働運動を担う主体の弱さにあった。運動の高まり、広がりが確認されればされるほど、その故に主体の強化が要請されている。我々は他党派にたいする優劣に問題を限定することを最終的にやめ、日本独占資本にたいする階級闘争の見地で問題を検討しはじめている。
代議員は各々に弱点を指摘し、克服の重点を提起した。我々は、自分たちの水準が思想的にも実践的にも不足していることをまっすぐにみつめ、真に社会主義を担いうる主体を自分自身のうちにつくりあげるために努力を惜しまないだろう。マルクス、エンゲルス、レーニンの学説が我々を導いてゆくだろう。
社青同は、社会主義をめざしてすすむ日本の働く青年の団結の場であり、成長の場である。より多くの仲間たちにたいして、この課題を果しうる組織となるように、我々は同盟の強化、拡大に努力をおしまないだろう。日本労働者階級全体の社青同に対する要請もこの点にあるのであろう。
代議員、傍聴者、防衛隊員諸君。
社青同第一一回定期全国大会を構成した我々は、討論をすべての同志たちの中へひろげよう。
全国の同志諸君。
日々の学習と実践のなかに、第一一回定期全国大会の成果を受け入れ、次の一年間の巨大な前進を準備しよう。
当面する総選挙闘争を、田中内閣の「日中国交回復」宣伝、日本列島総合理化をめざす「列島改造論」と対決し、打ち破り、青年の組織された力の発揮によって勝利しよう。
右、宣言する。
一九七一一年一〇月一〇日
日本社会主義青年同盟
第一一回定期全国大会