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  社青同第33回全国大会宣言     大会写真
 
*『青年の声』2228号(2010年11月1日)掲載
 
 総資本対総労働でたたかわれた「安保と三池」から生まれた社青同は、結成50周年を迎えた。社青同の歴史は「反合理化」「反安保」のたたかいの歴史だ。あらゆるたたかいのなかで社青同は鍛えられ、数多の青年労働者の成長の場となり、労働運動、社会主義運動を牽引してきた。
 
 今も、われわれはそのたたかいのなかにある。しかし、社会主義運動を取り巻く情勢は平坦ではない。企業グループを超えた職場の統合、分社化、民間委託や外注化の進行による搾取の強化が進んでいる。雇用や賃金は不安定化が進み、なくなるなどと思いもしなかった職場が消えてしまう事態のなかで、独占資本による思想攻撃が強められ、誰もが生き残るための努力と選択を問われ、戸惑いと不安のなかに置かれている。職場が存続したとしても、働き続けることさえ困難な状況がある。「厳しい経済状況」や「財政赤字」がつきつけられるなかで、われわれの運動は萎縮・後退を余儀なくされている。労働組合が長年のたたかいで勝ち取ってきたものさえ、ときに「鉄鎖」となって労働者を賃労働と資本の関係に縛り付ける役割を果たす。
 
 独占資本の生き残りをかけた合理化によって、資本の側に莫大な富が積み重なり、他方で社会の主人公であるはずの労働者には貧困・困窮が押し付けられている。窮乏化法則は冷徹に職場・労働を貫徹し、搾取は強化されている。
 
 繰り返される首相のクビのすげ替えや政権交代は、独占資本によるこの社会や労働者の支配が大きく動揺していることを示している。かつて、政治の危機のなかで、独占資本は職場を「社会の安定帯」としようとした。しかし、いまや、職場の矛盾や労働者の不満を隠蔽することはできなくなっている。われわれには、あらゆる職場の事実の集約を通じてこの資本主義社会の全体像と本質を明らかにし、階級対立を仲間の前に暴露することが求められている。
 
 そのようななかで、社青同第33回定期全国大会が開催された。この3日間の討論で、同盟員の配置されている職場でも、さまざまな事態が起きていることが明らかにされた。
 
 資本の選択と集中が進むなかで、雇用や職場の存続のために必死で仕事の変化に追いつこうとする仲間の姿の一方で、がんばっても報われないと労働意欲を失う仲間もいる。同盟員からさえ、ともに働く仲間に対するむき出しの不信や不満が出される。同盟員自身が合理化の推進者となり、仲間に意識改革を求める状況も報告された。それらも、職場の存在意義が問われるなかで必死に働き続けられる職場を残そうとする姿に他ならない。企業間の競争や職場の生き残りが問われるなかで、労働組合自身が「経営」「仕事の進め方」について考えざるを得なくなっている状況や、そのなかでの葛藤も報告された。しかし、「努力や協力」にいくら応じてもいっこうに改善されない生活や職場実態に、アキラメや不満を感じる同志もいる。
 
 そうした実態や事実が集約しきれていない組織の現状も明らかになった。まとまっていない報告、思いが先行する報告、職場の様子が見えない報告も少なくない。搾取の対象とされ、労働の喜びややりがいから疎外される職場の現状や、仕事を進めるうえでの矛盾を知っているのは労働者自身であるはずだ。ただ、それを整理し考えきれていない現状がある。だからこそ、班・支部への結集というわれわれの課題が明らかになった大会でもあった。
 
 一方、強まる合理化は、青年を社青同に組織する道を示す。厳しくなっていく職場の現実のなかに、団結の強化を求める労働者の思いが生み出される。大会では、同じ職場の仲間の悩みや葛藤に寄り添おうとする同志の姿が報告された。また、青年共闘運動での交流を通じて他産別の仲間を組織したいという思いを持つようになったという報告もあった。職場を超えた実態討論や古典学習の楽しさを感じるなかで何とか地本を再建したい、強化したいという思いも報告されている。
 
 雇用形態を超えた労働者どうしの関係について多く報告されたのも今大会の特徴だった。教育職場にいる同志からは、顧問である自分の代わりに部活動の指導をがんばる非常勤講師に対して、「あまり張り切らないでほしい」という複雑な思いを抱えていることが報告された。福祉職場で働く同志は、専門職でもある臨時職員との間で「もっとがんばってほしい」という思いを互いに持ちつつ、それを口にすることができない。支店の統廃合が進む労金職場で、宙ぶらりんの立場に置かれている派遣職員の訴えに悩む同志の姿も報告された。これらは、同じ職場にいる非正規雇用の仲間への率直な思いを伝えられないという点で共通している。
 
 一方で、自治体で嘱託職員として働く新入同志から、「一緒に考えてほしい」「私たちのことをもっと知ってほしい」という訴えが返されている。それは、同じ労働者として考えてほしい、ともに働く仲間として実態や思いを分かり合いたいというメッセージでもある。そうした思いに、「正規」「非正規」の違いはないことが明らかになった。
 
 それらも、われわれがこれまで自信や展望を失いそうになってきた職場の事実から生み出されてきたものだ。われわれが進めている、労働者の階級的団結の強化を追求する運動の基盤が今の社会・職場にあることを確認できた。新たな同志が戦列に加わることによって、運動強化の課題や方向性も明らかにされていく。より多くの青年を同盟に迎えることが求められている。そして、新たな同志が語る社青同への期待や訴えに応える学習と交流が求められている。
 
 今大会では職場の事実の集約の困難さ、まなぶことの意味や難しさもあらためて考え合う課題として提示された。それならば、結成50周年の節目に開催された今大会を、私たちの社青同の組織建設と運動強化に向けた新たな出発点としよう。今大会の参加者がその先頭に立とう。
 
班・委員会を活動の柱に据え、古典・資本・仲間にまなぶ実践を強化しよう!
科学的社会主義をまなび、たたかい、「反独占・社会主義」の旗のもとに青年を大胆に組織しよう!
『青年の声』を武器に学習と交流を強化し、強大な青年同盟を建設しよう!
 
以上、宣言する。
 
2010年10月11日
 
日本社会主義青年同盟第33回定期全国大会
 
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