青年を大胆に組織しよう−第36回大会宣言
2016年10月14日〜16日に大阪市内で開催された社青同第36回定期全国大会の宣言。『青年の声』2372号(2016年10月31日号)掲載
独占資本の生き残りをかけた合理化によって、資本の側に莫大な富が積み重なり、他方の労働者には貧困・困窮が押しつけられている。窮乏化法則は冷徹に職場・労働を貫徹し、搾取は強化され、独占資本の思想攻撃が強められている。
職場では、同盟員自身も生き残るための努力と選択が迫られ、戸惑いと不安の中に置かれている。働き続けることさえ困難な状況の下で、私たちの運動は萎縮・後退を余儀なくされ、社青同の存在意義も問われている。
そのようななかで、社青同第36回定期全国大会が開催された。この3日間の討論では、同盟員が配置された職場で明らかとなった資本主義社会の矛盾と、それぞれの持ち場で取り組まれているたたかいが交流された。
私鉄職場では、資本の選択と集中が進むなか、熟練よりも資本に都合の良いオールマイティーな働き方が求められ、職場に残るために必死に食らいつこうとする仲間の実態がある。自治体職場からは、地方創生の名の下に望まない自治体間競争を強いられ、資本主義社会のツケが労働者に転嫁されるなかにあっても、仕事を拒否する気持ちを持てない労働者の現状が報告された。資本の都合によって、労働者の意思とは無関係に変化させられる職場と、それに対応せざるを得ない労働者の現状が共通点としてある。
その状況で、仕事ができるかできないかが評価の基準とされ、心身に異常をきたし、自死を選択した仲間の実態とともに、この状況をなんとかしようと仲間と向き合い、悩み、もがく同盟員の苦悩と葛藤が報告された。後退局面にある班・委員会活動にあって、個々の同盟員の状態や踏ん張り、たたかいの共有は困難さを増している。しかし、この現状を変えようと組織の再建に立ち上がる同盟員のたたかいがある。学習活動や共闘をあしがかりに、仲間と繋がりあい、労働者意識の確立と新たな同盟員の拡大を取り組むたたかいだ。そして新たな青年の拡大を起点に組織の活性化や再建を取り組む各地本のたたかいに多くを学んだ。そこには、社青同運動の楽しさを純粋に仲間と共有したい渇望や、班活動を通じた拡大に対する意識の変化も報告されている。このことは、社青同本来の運動を懸命に模索する過程で、仲間が主体的に勝ち取ってきた成長である。
それらも、われわれがこれまで自信や展望を失いそうになってきた職場の事実から生み出されてきたものだ。われわれが進めている、労働者の階級的団結の強化を追求する運動の基盤が今の社会・職場にあることを確認できた。新たな同志が戦列に加わることによって、運動強化の課題や方向性も明らかにされていく。より多くの青年を同盟に迎えることが求められている。そして、新たな同志が語る社青同への期待や訴えに応える学習と交流が求められている。
今大会を、私たちの社青同の組織建設と運動強化に向けた新たな出発点としよう。今大会の参加者がその先頭に立とう。
班・委員会を活動の柱に据え、古典・資本・仲間にまなぶ実践を強化しよう!科学的社会主義をまなび、たたかい、「反独占・社会主義」の旗のもとに青年を大胆に組織しよう!
『青年の声』を武器に学習と交流を強化し、強大な青年同盟を建設しよう!
以上、宣言する。